プロローグ

7/8
前へ
/92ページ
次へ
女性はそう告げると足早にこの部屋を立ち去ろうとした。 小金井はその姿を見て、流石に焦ったのか急いで女性を止めた。 「ちょ、ちょっと待っておくれ!冗談じゃよ冗談!」 ふぁふぁふぁ!!!! 明らかに笑って誤魔化している。 それをわかっているのか女性は小金井をじっと見ていた。 「……………………」 「お、オホン。君を読んだ本当の理由は"これ"じゃ。」 小金井は咳払いでその視線を振り払うと指を鳴らした。 パチンという音ともにある一枚の紙が女性の目の前に現れた。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加