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黒衣の剣士
今、魔王城に向かうパーティーの一団があった。彼らはとある任務を終え魔王城に帰還の帰路にあった。
そのパーティーは傷だらけで明らかにダメージを負っていた。一人は巨大な大剣を背負い、肩に幼竜を留まらせた黒髪の剣士、もう一人は杖を握った金髪の魔術師、最後の一人は仮面をかぶったフードの男である。
黒髪の剣士「みんな! もうすぐ魔王城に着くぞ。 大丈夫か?」
女魔術師「ライザーこそ大丈夫なのかい? 一番ダメージがでかかった筈だろう。」
女魔術師は大剣を背負ったパーティーのリーダーの闇剣士、ライザーに話し掛けた。
ライザー「心配は無用だ、アンジュ。まあ、確かにダメージは受けたが大丈夫だ。」
アンジュと呼ばれた女魔術師は心配そうな顔をする。
それを見た仮面の男は笑いながらその様子を見ている。
仮面の男「辺境の魔女と呼ばれたお前さんが、ライザーの前ではそんなにしおらしいとはな。クックックッ。」
アンジュはその笑い声に不満げに言い返した。
アンジュ「ザッパ! それ以上笑ったら炎をお見舞いするよ! 」
ボッ!
アンジュは殺気を見せると炎の弾を右手から生み出す。
ライザー「そこまでだ!
ザッパ「!!!」
ザッパはライザーが止めに入った為に数歩下がる。
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