†束の間の安息†

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「…日本語で寄越せよ。」 その男は、こうゆう事をするのが趣味のような男だった。 到底理解出来ないのは… 朝昼晩パソコンを離さない事だ。 時には、朝昼晩サプリメントで過ごしているその男が… 朝昼晩、飯は欠かさず食べる彼には… 信じられなかったりする。 およそ正反対な彼等だが… 仲は、それ程悪くはない。 むしろ、仲はいい方だ。 お互いに、全く違う生き物を見ている様であって… それを… 彼等は楽しんでいる節があった。 「…しゃあないな。戻るか…。」 …メールはきっと、呼び出しだ。 何処に呼び出されたのかを… 彼は分かっていた。 彼は、草村から立ち上がると… のっそりと… 土手の上に置いてある、バイクの所まで歩いて行き… 気怠げに、ヘルメットを付けると… バイクに跨った。 「…ついでに、朝飯でも買ってくか…。」 そうして、彼は… ようやく、待ち合わせの方向に向かって… 走り始めたのだった…。
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