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「…え、何?お前の付き合って欲しい場所って此処?」
…其処は、昼間でも薄暗い…
路地の裏に、ひっそりとあるバーだった。
「結構…良い店だろ?昼間から開いてて…
食事は美味いし、酒も美味いし、おまけに口が固い。
…まぁ、此処を指定したのは…
俺ではないけどね…?」
「…え?」
「あ・た・しν」
彼は、後ろにのしかかられる重みと…
首筋を金髪が滑り落ちる感触に…
“ひっ”と、短い悲鳴を上げた。
「お前…其処のメガネ…聞いてねぇぞ?騙したな…ハゲ!!!…ってか、糞っ…
退けろよ!!!退けて?退けて下さいっ!!!」
「…言ったら君が来ないかもしれないと思ってね。…どうせなら道連れに…いやいや、気にしないで。…騙してはいないよ。いわなかっただけだけど?…それに、この通りハゲてはいないので、それは…事実と異なる。」
「はぁ?難しい事言われても、わかんねぇよ!!!…それよりも、コレ外して?」
そう言って、後ろを指差して…
絶叫する彼に肩をすくめて…
彼は彼の後ろに回った。
「…女の人、苦手なんだね。」
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