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天龍は自らが召喚した龍…鎖龍に声をかけた
鎖龍は閉じていた目をゆっくりと開き、天龍を見据えた
・・・・ ・・
「久しいな…裕亜」
鎖龍は天龍のことを裕亜と言う名前で呼んだ
『その名前で呼ぶな…俺は天龍だ…!!』
「(まだあのことに責任を感じているのか)すまなかったな……」
『あっ…あぁ…怒鳴って悪かった……まぁとりあえず話しは後にしようか……ギガントのお出ましだ…』
天龍と鎖龍の周りに四体のギガント級の(サイズの大きな)巨人型魔物が転移してきた
魔物は転移魔法を使えないため、人為的に転移させられたのだ
・・
「魔女(ウィッチ)の仕業か……」
『おそらくな…』
巨人型魔物…ドクトールは、東西南北の四方向から同時に走りだし、大きな金棒を振り回しながら天龍と鎖龍に襲い掛かった
『任せる…』
天龍はそれだけ言うと、ジャンプして鎖龍の頭の上に乗った
「御意……――…グオオオオオオ!!!」
鎖龍は体から灼熱の炎を放出し、それは一気に広範囲に広がった
三体のドクトールは呆気なく消滅したが、残る一体はかろうじて生きている
「消滅していれば楽だったものを……」
《時の欠片が作る闇の矢……降り注ぎ…彼の者を貫け…インフェニティシャドウ!》
空に黒い魔法陣が展開し、そこから無数の黒い矢が構成される…
そしてその無数の黒い矢はドクトールに向かって一斉に降り注いだ
「グッ…ガガ……グッ………」
ドクトールは串刺しにされ苦しみながら消滅した
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