雨。

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~柳生家~ 仁王くんは何度か私の家に来たことがあり、私の部屋も知っている。 部屋に直行すると優しくベッドに下ろされ、ネクタイを奪われる。 「…っぁ…」 「苦しいじゃろ?熱あるし、着替えさせたるから」 さすがに…熱があるから…―― …って、何考えてッ…!!/// 「……ん?ヤりたいん?」 「なっ…!!?」 心を読まれた気がする。 仁王くんは苦笑するばかり。 「その様子だと、本当のようじゃのぅ」 「ち、違っ…」 「でも、ダメじゃ。おまえさん、熱あるじゃろ?」 抱かれているときが愛されていると思うわけではない。 けれど、1番近いと感じる時間だから…。 仁王くんはかっこいいですし、私みたいに勉強ばかりではないし、男女とも仲良くできる…―― 私にとって遠い存在。 .
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