中川拓哉という人

3/4
前へ
/82ページ
次へ
そんなに可愛い子←まだ見てない 拓哉取られちゃうよ! 「拓哉!なんか、転校生だってー」 「ふーん」 「あれ?…拓哉は興味なし?」 「まぁ、オレはあんまり」 「そっかぁーっ🎵」 よかったぁーっ! 《2年6組、中川拓哉。至急職員室に来なさい。…繰り返し連絡します。2年6組…》 「あれ?拓哉。呼ばれてるよ?」 「んー…多分、宿題未提出だから。…いってくる」 「いってらっしゃい~」 早く、戻ってきてほしいなぁ。 「…未央」 え? 振り返ったのが、よかったのか、悪かったのか。 「…凌…」 なんで? あの日から、一度だって話しかけてこなかったのに。 「好きな人…って、中川?」 「知ってるの?」 「まぁ、一応、同中」 「そうなんだ…」 初耳…。 「…っ。未央、中川はやめろ」 「え…?なんで?」 「あいつは━━━」 ━━━……‥ 「失礼します」 「お、中川。なんで呼ばれたか、分かるか?」 いつも暑苦しい、担任。 …冬なのに。 「…宿題でしょ」 「はい!ハズレ~」 「………」 「…しらけるなよ。寂しいじゃねーか。…実はな、転校生が弓道部に入りたいらしいんだ。中川、次期部長だろ?」
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加