ダンボール

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ある日いつものようにお母さんが帰ってくるのをジッと待っていると、お母さんが慌てて帰って来た! なにやら大きな声で叫んでいる。 「人間よ!人間が来た!いいこと、アナタ達を一匹づつ違う場所へ連れて行くから、残されたものはおとなしく待ってるのよ!」 人間!お母さんが言っていた大きくて怖い人間がここに来るんだ! 僕達は震えながら身体を小さく縮めるようにしてお母さんに連れて行かれるのを待った。 お母さん早く僕を連れて行って!僕は震えながらそう思ってた。 お母さんが僕の兄弟を一匹づつくわえてどこかへ行く。僕はまだ?早く早く! だけど僕は一番最後までダンボールの中で待つことになった。 怖い、なんで僕最後?末っ子だから?そんなこと考えて待ってると、急に周りが明るくなった。 なに?明る~い!あれは空?青くて大きなものが僕の目の前に現れた。 凄く綺麗だ~ってのん気に空を見上げる僕の前に二匹の大きな生き物が現れた! 多分これが人間。今度は僕の目の前が真っ暗になった。
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