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お母さん…会いたいよ~。もっとたくさんのものを見たかった。みんな大丈夫だったのかな~?
僕はもう完全に諦めていた。ただもう殺されるんだと。
人間の多分雄のごっつい手から、多分雌の柔らかい手に移された。
移される瞬間力が抜けたから暴れて逃げようとしたけれど、無理でした。
人間が乗る大きな箱みたいなのに載せられて、益々僕は諦めた。
ただ…その大きな箱の速いこと速いこと!周りの景色がどんどん流れていく!
僕は殺されるのも忘れてその不思議な景色に見とれていた。
そのときはもう、お母さんやみんなのことは忘れていた。
僕っておかしい子?
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