Zero Story

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ザー 雨が降り続けるロンドンの中 「お母さん!お父さん!お姉ちゃん!目を覚まして」 血の海と化した家に泣きじゃくる少女が1人 少女は金髪のセミロングの髪を持ち、鮮やかなアメジストの瞳を持っている どれぐらい時が過ぎたのだろう? 軽く1時間は過ぎた 少女は泣き疲れたのか眠ってしまっている カッカッ 足音が聞こえ始める 「だっ誰?」 足音に気がついた少女は目を覚まし誰もいないドアに向かって叫んだ ギィィ ドアが開く 「わしは『じいや』という者じゃ 決して怪しい者ではない」 歳老いた男がゆっくり話す それでも警戒心を解かない少女 「わしはおぬしを助けるためにここにきたのじゃ」 それでもなおゆっくり話すじいやと名乗る男 「…私を助けに?」 少女もゆっくり不安げに話す 「そうじゃ新しい世界で生きていかぬか?」 少女と同じ目線に座り強い眼差しで見つめる 「…生きていきたい」 そう言う少女の瞳には何か強いものを感じさせる 「うむ おぬし、名前は?」 手をかざすじいや 「私の名前は…セルティ」 じいやの手を握り立ち上がるセルティ そう すべては あの日のために… 時は動き始めた _
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