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裕子は、嫌な予感がした…
『はい、裕子です…』
「裕子さん、落ち着いて聞いて下さい!」
颯太の声は、上擦っていた。
『はい…』
裕子は、身構えた…
「浅田さん、事故にあって…今、K病院に搬送されました…」
颯太も、出来るだけトーンを抑えて言った。
『そっ、そうですか…』
裕子は、一瞬…
頭の中が、真っ白になった…
「役所から、自転車で大学に戻る途中に…左折して来た車に、巻き込まれたようで…」
『それで、容態は?…』
裕子の喉は、カラカラだった。
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