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「とりあえず裸を見せれば落とせるんじゃねぇの?」
今日も河川敷で右ストレートが炸裂した。
「やっぱり、あいつ必要ねぇよ。」
リョウが言う。
「うーん。
まともなことを言わないもんね。」
「えっと…やっぱり男の人は、生まれたままの姿の方が魅力を感じるんですかっ?」
「あー、山本さんも乗らないでいいから。
いやまぁ、魅力的ではあるけど、いきなり見せられても引くだけだよ。」
「そうですか…。
では、他の方法の方がよさそうですね。」
昨日からの今日。
僕ら四人は河川敷に集まってた。
メンツはいつもの三人と女の子が一人。
女の子の名前は山本希穂。
恋の悩みを抱えている、ちょいと天然の入った元気な女子高生だ。
昨日、僕らは山本さんの恋の悩みの解決に協力することになった。
今はその作戦会議中なのだ。
かれこれ一時間、いくつか案は出たものの、なかなかいい案は出ない。
「よし。
ここはベタベタな作戦でいってみるか。」
リョウが言う。
「ベタベタな作戦ですか?」
「そうだ。
その名も『曲がり角ドーン作戦』だ。」
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