二章『曲がり角ドーン作戦。』

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「さて、このままじゃダメだな。 次の作戦を考えなきゃ。」 リョウがうーんと悩み始める。 「ここはやはり、お色気作戦が…」 「却下だ。」 「却下だよ。」 僕とリョウがトシの言葉を遮る。 「えー、なんでだよー。 胸の一揉みでもさせてみろ。イチコロだぜ☆」 「イ、イチコロですかっ。 んー、でも私の貧相な胸だと触り心地が良くなさそうですよ?」 「大丈夫だ。 胸は量より質だからな。 俺が見たところ山本ちゃんは美乳だぜ。」 「び、美乳ですかっ。 そう言われると少し自信が出てきますっ。」 トシと山本さんが大声でそんなことを話していた。 「…。あの二人は今は放っておこうか。」 「あぁ…そうだな。 役に立ちそうにもないしな。 さて、どうしようか。」 座って二人で考える。 「僕は相変わらず何の案も浮かばないよ。 リョウ、そういえば今日は早くからいたけど、予備校は?」 「臨時自主休講だ。」 「臨時って…いつもじゃねぇかよ。」 ホントこいつはこれさえなければまともなのに。 残念なものを見るようにリョウを見ていたら、突然リョウが立ち上がった。 「よし。 成功するかわからんが、いい案を思いついたぞ。」 「へぇ、どんなの?」
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