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「さて、このままじゃダメだな。
次の作戦を考えなきゃ。」
リョウがうーんと悩み始める。
「ここはやはり、お色気作戦が…」
「却下だ。」
「却下だよ。」
僕とリョウがトシの言葉を遮る。
「えー、なんでだよー。
胸の一揉みでもさせてみろ。イチコロだぜ☆」
「イ、イチコロですかっ。
んー、でも私の貧相な胸だと触り心地が良くなさそうですよ?」
「大丈夫だ。
胸は量より質だからな。
俺が見たところ山本ちゃんは美乳だぜ。」
「び、美乳ですかっ。
そう言われると少し自信が出てきますっ。」
トシと山本さんが大声でそんなことを話していた。
「…。あの二人は今は放っておこうか。」
「あぁ…そうだな。
役に立ちそうにもないしな。
さて、どうしようか。」
座って二人で考える。
「僕は相変わらず何の案も浮かばないよ。
リョウ、そういえば今日は早くからいたけど、予備校は?」
「臨時自主休講だ。」
「臨時って…いつもじゃねぇかよ。」
ホントこいつはこれさえなければまともなのに。
残念なものを見るようにリョウを見ていたら、突然リョウが立ち上がった。
「よし。
成功するかわからんが、いい案を思いついたぞ。」
「へぇ、どんなの?」
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