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「学校の中じゃうまくいきそうにないから、外でやろう。
俺達も動くんだ。」
「僕らが山本さんを襲って、鈴木君にヒーローの真似でもさせるの?」
「なるほど。
マサよ、いい案だ。」
「具体的には何もなかったのかよ!」
「まぁな。
思いつきが常に人生を変えるのさ。
さて、問題はどうやって鈴木君を探すかだ。」
「学校の帰り道につければいいんじゃないかな?」
「それはダメだ。」
「なんで?
一番手っ取り早いのに。」
「男をストーカーなんて…男をストーカーなんて…俺ができるわけないだろー!」
リョウ、心からの叫び。
「別に僕らじゃなくて山本さんがやればいいんじゃないか。」
「おお、その手があったか。
よし、おーい。山本さーん。」
リョウが呼んだその時
「あれ?あそこ走ってるの鈴木君かな?」
「えっどこどこ?」
トシが反応してキョロキョロしている。
「あそこの青いジャージの人です。」
「あーあれかー。
けっこうカッコいーじゃん。」
僕も見たが、確かにけっこうなイケメンだった。
「くっ、やっぱり顔か…。」
リョウがへこんでいる。
「しかし、このタイミングで見つけるなんて都合がいーなー。」
「多分、探す過程を書くのがめんどくさかったんだよ。」
「そういうもんかね。
まぁいいか。
で、どうすんのリョウ?」
「ん?あぁ。
とりあえず明日も走っているのか確認しないとな。
毎日走っているなら色々考えようがあるだろ。」
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