二章『曲がり角ドーン作戦。』

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「学校の中じゃうまくいきそうにないから、外でやろう。 俺達も動くんだ。」 「僕らが山本さんを襲って、鈴木君にヒーローの真似でもさせるの?」 「なるほど。 マサよ、いい案だ。」 「具体的には何もなかったのかよ!」 「まぁな。 思いつきが常に人生を変えるのさ。 さて、問題はどうやって鈴木君を探すかだ。」 「学校の帰り道につければいいんじゃないかな?」 「それはダメだ。」 「なんで? 一番手っ取り早いのに。」 「男をストーカーなんて…男をストーカーなんて…俺ができるわけないだろー!」 リョウ、心からの叫び。 「別に僕らじゃなくて山本さんがやればいいんじゃないか。」 「おお、その手があったか。 よし、おーい。山本さーん。」 リョウが呼んだその時 「あれ?あそこ走ってるの鈴木君かな?」 「えっどこどこ?」 トシが反応してキョロキョロしている。 「あそこの青いジャージの人です。」 「あーあれかー。 けっこうカッコいーじゃん。」 僕も見たが、確かにけっこうなイケメンだった。 「くっ、やっぱり顔か…。」 リョウがへこんでいる。 「しかし、このタイミングで見つけるなんて都合がいーなー。」 「多分、探す過程を書くのがめんどくさかったんだよ。」 「そういうもんかね。 まぁいいか。 で、どうすんのリョウ?」 「ん?あぁ。 とりあえず明日も走っているのか確認しないとな。 毎日走っているなら色々考えようがあるだろ。」
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