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そして
「あのっ、今好きな人がいるんですけど、その人と仲良くなるのに協力してくれませんかっ?」
と言った。
あぁ、リョウの欲望が、ガラガラと音を立てて崩れていくのが今にも聞こえそうだ。
隣で絶望に打ちひしがれて、号泣してるやつは放置しておく。
僕も少しだけショックを受けたのは内緒だ。
「あ、あぁ。
そんなことならいくらでも協力するよ…。」
何っ!?
あいつ…恋愛経験0なのに引き受けやがった。
しかも、助けを求める目でこっちを見てやがる。
ムリだろ。
僕も隣のトシも同じく恋愛経験0なんだぞ…。
「ホントですかっ?
ありがとうございます。」
女の子は満面の笑みでお礼を言った。
その反面、リョウは泣きそうな顔をしている。
結局、今日は僕ら三人の紹介だけして、明日また集まって相談することになり、この日は終了。
僕ら三人の平凡な日常に、女の子が割り込んできた。
そして
この女の子の介入が、僕らの日常を少しだけ忙しくしたのだった。
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