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「貴方質問が多いわ。
答えれる範囲で答えてあげる。
貴方、私が何者かって言ってたわね?
私は貴方と同じ『クリエイター』
貴方はそんなつもりないかもしれないけど、クリエイターが創造世界に入り込む時、近くにいる他のクリエイターにノイズとなって影響が出るの。
貴方、少し創造世界に出入りし過ぎじゃない?
私の近くで頻繁に出入りされたら、落ち着いて創造世界にいれないから注意しにきたの。
全部その本に注意事項は書いてるはずだから読んで。」
どうやら綾奈は、永久が頻繁に創造世界へ出入りする時に生じるノイズが気になって永久に近いたらしい。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 僕そんな事知らなかったよ?
そんな事誰も教えてくれないし…それにっ!
この本だって今初めて自分の意思で見たんだ!
知るわけないよ!」
永久はこれまで勝手に妄想を繰り返してきたが、そんなルールがある事を今初めて知ってしまったので言い訳がましく綾奈に言い掛かる。
そんな永久の発言に綾奈は呆れた顔で言い返す。
「貴方、頭悪いの?
皆この世界に入れる訳じゃないわ。
選ばれた人間のみが入れるとこなのここは。
それにおかしいのは貴方の方よ」
「え?
僕の方がおかしいって何を言ってるんだ?」
「まず、クリエイターに為るためにしなきゃいけない順番がめちゃくちゃ。
最初は本を創り出すとこから始まって、本と契約を交わさなければいけないの。
貴方が本を見たのが今日だと言うのなら私の方からも貴方に質問があるわ。
貴方…何者?」
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