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大きめの雲を残し、青く晴れ渡った空が目の前に広がり、心地好い風が永久を包み込む。
そんな中に彼女はいた。
「お待たせ! 急いだつもりだけど待たせちゃったかな?」
不思議な力をもつ少女 綾奈は少し驚いた。
「いいえ、待ってないわ。 それより、随分落ち着いたようね?」
「うん、一人で悩んでてもしょうがないしね。
それよりも早く君の話しが聞きたいって感じかな。」
「…そうね、今は悩むよりも早いとここの力を理解する事ね。
じゃあこっちにきて」
綾奈はそう言うと、永久を屋上のちょうど真ん中辺りまで案内した。
「座って」
「うん」
案内された永久は綾奈の指示に従い屋上の床に座り込む。
「貴方にはこれから色々話す事があるわ。
でも、まずはクリエイターについて話そうと思う。」
「そう!一体そのクリエイターってなんなのさ?!」
早く知りたい気持ちから急かす永久。
「話しは落ち着いて聞いて。
クリエイターは基本的に二つの力を持った者の事。
一つ目は『イメージの具現化』
そして二つ目は 『創造世界の創造』
これらを行える者をクリエイターと呼ぶの。わかった?」
「……ごめん、全然わからない!」
永久は理解力がないわけではないのだが、綾奈の説明があまりにも簡潔なものだった為理解できないのだろう。
「まぁ、期待はしてないわ。
やって見せた方が早いわね。」
綾奈はそう言うと右手を永久の前にかざし一言呟いた。
「Book」
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