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ジリリリリリ!
彼の目が覚めるのと同時にベッドの横に置いてある目覚まし時計が7時45分を指して鳴り響く。
「はぁ、また意味解らなかったな」
先ほどの暗い森とは違い、本やゲームであふれた部屋で目が覚めた。
この少年は『 神崎 永久(とわ)』 樋野守高校に通う高校1年生だ。
永久は目覚まし時計を止めながら呟く
「いつも同じ所で終わるよなー、妙にリアルだし。
それに、3日前から目が覚める前にいきなり眩しい光の中に人?が立っていたきがするんだけど。
…まぁ、予知夢かなにかだったら面白いんだけどね」
永久は一週間前程から毎晩同じ夢を見るようになっていた。
しかし永久は毎晩この状況を楽しんでいた、 SF物やファンタジー物の小説が好きなだけあり自分にも何か普通とは違う事が起きないかと幼い頃から思っていたのだ。
妙にリアルな夢、まるでついさっきまで森の中にいたような現実感、右手に残る本の重み、その全てが永久の好奇心を刺激していた。
「とにかく学校に行こ!はぁ、また何もない毎日が始まるなぁ」
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