~序章~

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「もう一つ、俺に質問するときは 口を閉じて言え」 『んんむーんっむんんーんむー』 「うるさい黙れ日本語で話せ カス」 『これはイジメではないです かっ!?』 この人にはSっ気が入っていると 見ました。 「んで、質問は何だ?」 『はい、まずはお名前をお伺い しようかと』 が、少年は顔をしかめる。 どうしたのでしょう? 道に落ちてたものでも食べて お腹を壊したのでしょうか。 ヒュンッ 『っ危ないですよ!なんで 蹴ろうとするんですか!』 「・・・・・・何となく腹が立っ た」 この人にはそのうち地の文まで 読まれそうで怖いです。 『どうしたんですか?早く 教えてくださいよ』 すると、なぜか意を決したような 面持ちでこっちを見据えてきま した。 「いいか、一回しか言わないぞ」 『?』
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