神に愛されたフジ

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また、別の日 私とフジは大学では英文科に在籍していました。 フ『ネイティブアメリカンってなんなん?』 ノ『そら昔からアメリカに住んどった人やろ。』 フ『インディアンかー。迫害とかされてたやつやな。』 ノ『インディアンと全く一緒ではないみたいやけどな。 迫害は結構あったみたいやなー。 黒人差別とかも歴史の授業で結構でてくるもんな。』 フ『黒人差別とか意味わからんよな。 肌の色が違うだけやのに!!😡』 フジは当時洋楽が好きで、黒人アーティストにも好きな人が多かったのです。 差別に熱い思いを持ってる訳ではありませんでした。 ノ『確かに黒人ってだけで差別とかおかしいよな。 人種差別は俺らにはわかりにくいよなー。 そん時に俺ら(黄色人種)がおったらどんな状況やってんやろな。』 フ『そら差別してたやろ。世の中の流れには逆らわれへんしな』 ノ『そっかなー。けど3つになっても白人がトップみたいやったんかなー。』 フ『三つ…?まあそらそやろ。白人やねんから差別してたと思うで。』 何か話が噛み合わないと思いましたが会話を続けました。 ノ『ん…? やっぱ白人が俺らの事も差別してたんかなー。』 フ『なんで俺らの事を差別すんの? 黒人を差別するんやろ?』 なんやろー。この違和感は。疑問に思いつつ会話を続けます。 ノ『そら人種差別やねんから、俺らも白人から差別されるかもしれへんやろ。人種違うだけで差別されててんから。』 フ『なんで俺らが白人から差別されなあかんねん。意味わからんやろ。』 あれ…? ……。 なんだこの違和感。 ノ『いや、黄色人種も差別されるかなと思っただけやで。』 フ『…おうしょくじんしゅ…?なにそれ?』 はい。 彼は黄色人種という存在を知りませんでした。 彼は自分のことを白人と思っていたのです。 英文科に通う大学生が自分を白人と思ってるとは…。 逆に寒くなったことを覚えています。
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