神に愛されたフジ2

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大学生でのある日 昼飯はたいてい食堂で食べていましたが、お昼時は混んでました。 その時もフジやその他の友達と昼飯をたべようと空席を探してました。 テラスに席ないかなーと探していたら、他はめちゃくちゃ混んでるのに一つだけテーブルが空いています。 他の席の混み具合からは空いてるのに違和感がありました。 よく見てみると、テーブルの下に鳥の死骸がありました。 だからみんなはそこに座らなかったみたいです。 スズメよりは大きく、ハトよりは小さいぐらいの鳥でした。 私は動物が別に好きでも嫌いでもないですが、みんなが避けてるのが気にいりませんでした。 どけるか、埋めたったらいいのに。 なんか明らかにみんなが避けているのに何故か腹がたったので、私は鳥をわしづかみにして、少し離れた木の生えているところに葬って(ほうむって)やりました。 まあ今日はいい事したなー。と自分でも思っていたのですが、友達からもいい事をしたとお褒めの言葉をいただきました。 フジからも…。 友人『ええ事したったやん。誰もそこに座る事もせんかったのになー』 フ『ほんまやで。ノグええ事したわー。えらい。』 褒められると悪い気はしません。 ノ『そうかなー。普通に持ってって埋めただけやで。』 フ『いや、えらいと思うで。ちょっと感動したもん。 今日の日記には俺、ノグの事書くわ。』 こいつ日記なんか書いてたんか。ちょっとみてみたいな。 フ『書く事これで決まったわー。 【ノグ、鳥をほおばる】や!』 ああ~、やっぱ昼飯時やからお腹空いてるもんなー。 そら、鳥が死んでたらほおばるわ。 ……ってなんでやねん!!! 【葬る《ほうむる》】やろが!! 頬張ってどないすんねん! あとでお前の日記読み返したら俺はただのチキンが好きな男やんけ!! その日は散々突っ込んで帰りましたとさ。
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