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私は増田 風 (ますだ ふう)
私のまわりにいる人は
皆 私を避けている
いじめられている訳じゃない
私の腕には刺青がある
竜巻の刺青だ
私のお母さんにも
お母さんのお母さんにも
なぜかは知らない
お母さんに聞いても教えてくれない
皆 腕の刺青が
怖くて 避けているのだろう
別に辛くも悲しくもない
ただ 私がこの世で
生きている意味はなんだろう
生きている意味がない奴は死んでも
構わないだろう
この先 何の意味もなく 生きていくより
死んでしまったほうがずっといいだろう
屋上で一人
そんな事を考えていた
今日は日曜
まだ午前11:30を
過ぎたばかりだ
誰もいない学校の屋上に忍びこむのは
簡単だった
学校の外にある
非常階段で最上階まで行き
非常階段の手すりに上がって屋上に
よじ登る
静かな学校の屋上
一人横になって空を見上げて
そろそろ死んでもいいだろうと
立ち上がり
制服に付いた埃をはらう
屋上の柵に手を掛け柵を乗り越え
外側にでる
その瞬間
屋上の扉が開く
どうしよう 誰もいないと思っていたのに
と思いつつ 扉の方を見ると
そこには
私と同じクラスで
テストはいつも一位の
岡村 水 (おかむら すい)
隣のクラスで運動神経抜群の
和田 山斗 (わだ やまと)
そして 三学年の体育教師
松村 光 (まつむら ひかる)
松村:お前 何やってるんだ!!
風:先生たちこそ
今日は日曜でしょう
なんで学校にいるんですか!?
松村:いい から
こっちに来なさい!!
とりあえず 私は
屋上の柵を乗り越えて内側にもどる
この先
どう いい訳しようかなぁ。。。。。
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