来春

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アフレコ室に入ると 私はヘッドホンに飛びつく 「監督!! 27ページからお願いしますっ!!」 「えっ?あ、はい」 関係者の人も 監督も茶々も 京夜さんさえも驚いてた 「どうしたんだ?あいつ…」 「さぁ…私にもさっぱり…;」 私は無我夢中になって 台詞を読み上げた そりゃもう荒れ狂うように シーンと静まるアフレコ室 「…あ、じゃあちょっと休憩。 いやー今日の雅ちゃんは 凄く良いよ!!」 「ありがとうございますっ!!」 褒められた事に嬉しさを感じる 私だってやれば出来るんだからっ 「ほら雅。」 「ひやっ…」 月城さんがいきなり頬に 冷たいジュースを当てる 「お前の好きな抹茶だぞ?」ニコッ 「茶々は?」 周りを見渡すが姿はない 「何か部活があるとか言って 今さっき帰ったぞ?」 あ…私ったら 茶々は空手部の部長にも 関わらずこんな所に 連れてきてしまったんだ…。
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