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「ネックレスもない」
私の鎖骨当たりに
触れようとする手を拒む
「触らないで下さい…」
他の女の子を触った手で
触れられたくない
「俺の事…嫌いになった?」
「そんな事………っ!!」
弄ばれたけど
知る前は本当に
馨君が好きだった
馨君しかいなかった
「じゃあ何?愛想つきた?」
「…愛想をつかせているのは
貴方でしょう?」
「俺には雅しかいない」
ドキッ
弄ばれてたのに弾む私の心臓は
何なのでしょうか
これも罠ですか?
「あぁ…そうですね…。
所詮遊びですもんね。
体さえあれば誰でも
いいんですね…」
今にも溢れそうな涙をこらえる
「さっきから何言って…」
ガラッ
勢い良くドアが開いた
「あれ?先客?
…昼寝しようと思ったのに」
私は目を疑った
カオル君が…二人?
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