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2人きりで会えるのは一ヶ月に一度だけ
同じクラスなのに
女の子に囲まれた馨君の
背中をただ見つめるだけ
言葉なんて滅多に交わさない
だって地味な私が
今をときめくアイドルなんかと
付き合ってるって知られたら
私の命が危ういでしょ?
本当は堂々と付き合いたいし
皆に見せ付けたい…
けどヘタレな私には無理
それを馨君もわかってくれてる
何度この地味な正確を
変えようと思った事か…
でもそんな私にも一つの自慢がある
水野雅は今
声優をやってます
大人気って訳ではないけど
この声だけが私の唯一の自慢
「水野、ぼーっとすんな」
「ひゃう……」
教科書で軽く頭を叩かれる
周りからは笑い
こんな事はよくある事で…
私ってドジって言う
分類の人間です;
「い、以後気をつけますっ;」
「何回聞いた事か…その台詞」
また周囲から笑い
もぅ…先生の意地悪…
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