来春

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「心がこもってない!!」 「ひぃっ…」 「もう一回!!」 「あ、貴方の事が… す、好きですっ!!」 「棒読みもいい所だな」 「あの…月城さん… もうそろそろ…;」 流石に滅入る京夜さんの スパルタ教育 監督より 権力を握ってる 監督は弱腰気味 「ね?…もう今日はお開き。 雅ちゃんももうこんな時間だし 帰らなきゃ」 その言葉に対して チッと舌打ちをする京夜さん 「死ぬほど練習してこないと お仕置きだからな…?」 天使のような監督さんに 悪魔をとりこした存在の京夜さん 「は、はいっ… 練習してきますっ; お疲れ様でしたっ;」 アフレコ室を飛び出すと もう外は夜の街 キラキラとしたライトに 私の嫌いな大きな音、人込み ふぅとため息をつきながらも 人を避けながら歩く 高校生なんかの私が 声優やれてるのも あんなスパルタ教育の 京夜さんのおかげなんだよな… 頑張らなきゃっ!! 一人で拳を握る
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