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「違う?」
「あの黒いのがきて、咄嗟に隠れたときに見ただけだからよくわかんない、あの影が怖くて仕方なかったから、でもモモゾノって名前じゃなかったような……あ、でも一回目のお宝によく似てた水着があったよっ」
水着ね……モモゾノの個人ロッカーがあるなら見てみたいな。
何かヒントがあるかも。
でも影はプールの方へと消えていった。
正直、ここで休んでいるのも怖くて仕方ないところだ。
極度の疲労状態で無ければ一目散に逃げてる。
なのにプールに戻るのはごめんだった。
「ふぅ……よっと」
両足に気合いを入れて、倒れそうになるのを何とか立ち上がる。
「倒れないでよ、足手まといさん」
「足手纏いさんに助けられたお礼がまだだけど?」
「有難うごぜーますだー」
さて、どうする?
ミカンを此処に残して部室を見に行ってみるか?
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