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「ねぇ…知ってる?」
そんな事を結衣から言われたのは、昼休みが始まり、昼食の準備をしている時だった。
「何を?」
どうせつまらない事だと思い、私は軽く流す。
「この学校には幽霊が何体もでるんだって!」
「えっ…。」
私は思わず結衣の方を振り向いた。
確かに…。
霊感がある私にとって確かにこの学校に入って来てから何かがおかしい。
確か…音楽室。
しばらくぼけーっとして、その事を考えていた。
「お~ぃ!夏実?大丈夫?タダの噂だょ?ウワサっ!早くお弁当食べよー!!」
そう言われ、ハッと我に返った。
「ごっ!ごめん!食べよ」
食べている最中に結衣の話しかけてくる事なんか聞こえない。
ただ、ポーっとしていた。
まさか、これが事件のきっかけになるとは…。
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