勝負師警部補の巻

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「そーですね。この状態はビミョーですね」 すると南条は、とんでもないことを言い出した。 「そこでだ。この仏が、自殺なのか、殺されたのか、賭けない?」 花信は苦笑いし、あせった。 そして、小声で 「冗談でしょ。それはまずいでしょ。マジで言ってるんですか」 「うん。マジだよ。ここだけの話しな」 「し、しかし」 「いいじゃん。やろーや」 「もう、しかたないなあ。今回だけですよ」 「よし!決まった」 「じゃあ、何人か呼びましょうか」 「駄目だ。多いと、情報が漏れる可能性がある。ここは信用出来る人間だけでやろう」 南条は辺りを見回し 「わしとおまえと・・・お、鑑識の石田君、ちょっと」 近くで、物色していた、石田君をコソッと呼ぶ。 「なんでしょうか」 「今、かしんと話ししとったんやが、この仏の自他殺を賭けようってことになったんやけど。石田君も一口、乗らないかい。他の奴らには内緒な。気品刑事に知れたら、うるさいからな。三人でやろう」 「え~。いいんですかあ。そんなことして。マスコミに、叩かれちゃいますよ」
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