勝負師警部補の巻

4/12
前へ
/12ページ
次へ
「だから、みんなにはナイショだよ」 「まあ・・・・良いですけど」 「よーし、決まった。まず、花信は、どっちだ」 「僕からですか。僕は自殺ですね」 「して、動機は」 「え、動機まで言うんですか。そんなのまだ解んないですよ」 「そうだけど、刑事として、どう思うか推理せよ」 「うーん」 花信は首を捻っていたが 「彼は浪人生って言うことなので、受験を失敗して悔やんでの自殺ってことにしときましょうか」 「よし。わしは自殺だ。で、動機な。 彼は、好きな女性に、付き合ってとコクったら、断られた。 振られた訳は、彼の頭が、二つに割れていて、お尻みたいで卑猥頭だから、いやだ、と言われてしまった。 それで、生きていくのが嫌になり、自殺を考えた。 ただ死ぬのも、ツマラナイので『シェー』しながら死のうと思った」 確かに仏は「シェー」の形に似ていた。 が、その警部補に花信刑事が反論した。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加