勝負師警部補の巻

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「細かいですねー。でも、卑猥頭は、仏に対する侮辱ですぞ。 確かに、卑猥な感じはありますが。 しかも『シェー』は、意識して行ったのではないでしょう。 死ぬことを考えてる人間はギャグはしないと思いますよ」 「わしの推理だからな。気にするな。で、石田君はどない思う?」 「お二人が自殺説なら、私は他殺で行こうと思います。動機は、金銭トラブルにでもしときます」 「で、犯人は」 南条警部補が言った。 「え、犯人まで言うんですか」 「他殺なら犯人がいるだろうよ」 「そうですけど、ある程度、捜査が進まないと、解らないですよ」 「駄目。今言え」 「それでは・・・・仏の友人で、第一発見者の直言三郎と言うことにしときましょうか。彼しか、関係者が現れてないんですから」 石田は困った様子を見せた。 そして 「いったい、何を賭けるんですか。金はマジでまずいですよ」 と聞いた。 「ピンサロおごるっての、どう?」 「え、またピンサロネタですか」 「辞めるか。やっぱり、ここは、久ちん食堂のモヤシラーメンにしよう」
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