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さて、どうしよう。
部屋の掃除でも、と思ったが玉が毎日掃除しているお陰でかなり綺麗だ。
岬「掃除は意味ないな、うん」
一人で納得したところで、一人でテレビゲームをしている玉に目を向ける。
玉「くそっ、何だこいつ、このっ…このっ、くぅぅ、あーもう止め止め止めですっ。この赤い帽子を被ってオーバーオール着た髭が思い通りにうごかねぇです」
僕の目に写った光景は、玉がとあるゲームのコントローラーを床に叩きつけ、テレビ画面に映るキャラクターに文句を言っている姿だった。
まぁ、うん。見なかったことにしよう。うんうん、そうしよう。
忘れていいことなんていくらでも有るわけですし。
きっと今日の玉は虫の居どころが悪いのだろう。
僕は右手のひらで拳を作り、端から見れば気違いに思われるくらいに、頭を殴った。
頭を殴ったところで僕は玉の足下にある砕け散ったゲームのコントローラーを発見した。
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