10人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁた、何か考えてたのぉ?」
「ん、別に……?」
素直になれない私。
でも、桜は、すぐに分かってくれる。
「そっか、…ぁ!そうだった、」
「なに?」
「今日ね?転入生が来るんだよ?」
転入生…。
変な人じゃなければいいけど、
「凛っ!」
転入生の話をしていると、聞き慣れた声が聞こえてきた。
そう思って頭を上げようとすれば、冷たい手が頭を撫でた。
「お兄ちゃん、離して。」
「ぉお、ぉお、相変わらず冷たい妹だなぁ~?麗(レイ)。」
「そんなところも可愛いでしょう?それと、凛の悪口を言わないで下さい?海(カイ)。」
「凛ちゃ~んっ!」
「「風(フウ)っ!!凛から離れ(なさい)ろっ!」」
うるさい。
一ノ宮(イチノミヤ カイ)先輩は嫌みばっかり言って、私の嫌いな先輩。
お兄ちゃんは、言いたくないけどシスコン。
坂本(サカモト フウ)先輩は相変わらず何を考えているか解らなくて………、
なんか、毎日同じ事思っているなぁ、
………
……なんで、どうして、
どうしていつも
私のしている事は、
同じなんだろ?
ぁあ、なんか私って
「つまらないなぁ、」
私はきっと、
毎年、毎月、毎日…同じ事を繰り返すんだろうな、
抜け出したい。
繰り返しの毎日から....
.
最初のコメントを投稿しよう!