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「金花(キンカ)ってのはどうだ?
少し安直かも知れないけど悪くはねぇだろ?」
話を聞いていたのか常闇が案を出してくれた。
「主が良いなら私はかまわんぞ。」
「僕も名前欲しい~!」
天狼(金花)の子供がそういうと俺はずっと考えていた名前を言った。
「小さいのは狼牙でどうだ?
なかなかにいい名前だと思うんだがな。」
二匹の名前は無事に決まり、後は二匹をどうするかという話になった。
「私は主と主従契約を更新する。
この間の咎の証は効果が消えてはいないだろう。」
咎の証は契約解除することで紋章と痛みは消えるが効果は持続する。
契約の更新によりその効果も消えるため金花はそういったのだろう。
「お前達は人間の下につくのは嫌じゃないのか?」
「私達天狼は確かに人間を嫌っている。
だが、受けた恩には全力で報いる義理堅さも持っているのだ。
主から受けた恩、癒しに対し私は全力で報いよう。」
そういうと金花は俺の額に自分の額を付け魔力を流す。
右腕には神狼ローウェンの印が、そして左腕には新しく仲間になる天狼金花とその子供狼牙の印が浮かび上がる。
「契約成立だ。
よろしく頼むぞ、主殿。」
どうやら召喚獣のように毎回呼び出すようなタイプではなく、その姿のまま、現世に存在するようだ。
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