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飛び降りたのは猫のはずだが…そこにいるのは茶色の髪の少年。いや、良く見れば耳や尻尾がついている。所謂獣人のようなものだろうか。
「よぉ。キトラ。」
カナトは人の姿でキトラの側に寄ると、ニカッと悪戯っぽく笑い、
「よくあんだけ仕掛けた罠全部すり抜けてきたな!」
「やはりカナトだったんですね。もう、一歩歩く度に罠が仕掛けてあるからどうしようかと…」
「ははっ!キトラじゃなきゃ全部引っ掛かってるだろうな!!」
「駄目ですよ。今日は私一人だからいいですが、イアンが一緒だったら大変な事になってましたよ。」
諭すようにカナトに言うキトラに肩を竦めるとはぁいと仕方無さそうに返事をする。
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