プロローグ

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冴「私と彌夷は逢った事あるよ。 それとね、私も彌夷も死神なの。 だから、皆には見えなかった虚が見えたりするの。 私たちの仕事は担当する地域の人を虚から守ったり、 魂葬したりする事。 死神って言うのは、 この世界とは異なる理に支配された ソウルソサエティに住む異人。 霊子によって形造られた身体と 高い霊力を持つ者で霊力を持たない者には 私たちの姿は見えないの。 今は義骸に入ってるから、 霊力のない人にも見えるようになってるの」 いきなり難しい話をされ、 異人とか死神とか・・・。 あたしも死神らしいけど、 他の人とは変わらない。 「あの・・・あたしも死神って言ってたけど、 あたしは前から此処に、 空座町に住んでるよ・・・?」 恐る恐る聞いてみたら、 桐生さんからは返事じゃなく、 質問が帰ってきた。 冴「じゃあ、何時からこの空座町に住んでるの?」 正直この質問が来るとは思わなかった。 だって、あたしも記憶がないし、 気がついたら空座町にいたんだもん。 「解らない・・・」 俯き小さな声で答えた。 冴「ほら、解らないでしょ?記憶にないんでしょ?だから彌夷が死神だった事も、ソウルソサエティの事も 私の事もわからないの」 桐生さんの答えに何も言えず 俯いてたら、 桐生さんは話の続きを話し始めた。
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