プロローグ

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冴「私と彌夷は死神。でもその前に、 友達でもあった。彌夷は記憶にないだろうけど、 死神になるずっと前から一緒だった。 霊術院を出て、護廷十三隊に入ったときも 同じ隊で支えながら一緒に強くなろうって、 誓ったのに。 ずっと友達って言ってたのに。 なんで忘れちゃったの?」 悲しみで涙を流しながら、 あたしに''なんで?''と何回も 聞いてきたけど、 あたしには覚えがないこと。 ソウルソサエティも、霊術院も、全部・・・。 桐生さんには申し訳ないけど、 全部覚えの無いこと。 「ごめんね。何も解らないし、覚えが無いの」 あたしはそう桐生さんに告げ、 ハンカチを渡しその場を後にした。 冴「どうして・・・。でも、これから思い出すかもしれない・・・。 それと同時に''アノ''事も・・・」 その夜またあの夢を見た。 だけど今日の夢はいつもと違って、 全てがリアルだった。 それに、桐生さんや赤い髪の人、 黒い髪で物静かな人。 知らない人ばかりが、夢に出てきた。
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