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今日は授業の内容が殆ど頭に
入ってこなかった。
桐生さんの悲しそうな顔が頭から離れなくて、
ずっと上の空だった。
一「そろそろ帰るぞ」
一護に声を掛けられたから、
あやふやに返事をしたけど
今日は皆と帰りたくなかった。
だから、今日は一人で帰るって
一護に伝えて教室を出た。
「綺麗な夕焼けだなぁ・・・。桐生さん悲しそうな顔してたな・・・」
あたしがさせたのかって
自嘲気味に笑ったら背後に人の気配がしたから、
振り向いたら桐生さんがいた。
冴「少しいいかな・・・?」
いきなり現れた桐生さんに戸惑いながらも
「いいよ」
って返事をした。
冴「今から私が話す事は、この世界じゃ有り得ない事だけど、黙って聞いてて」
儚げな表情で言われて
うんって返事をした。
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