10人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
「もうシバきだらけの野球部はサラバして、遊ぶの!」
「なんだよ!なんだよ!甲子園目指そうぜ!」
「やらねえって!」
春休みからずっとこの会話。
貴史は野球馬鹿だから仕方ないけど、いつも俺と一緒だったから一人じゃ、なんもできないんだよね。
俺たちは自分のクラスを確認した後、体育館に向かった。
ちなみに3組で、貴史と一緒。
毎日こんな風に会話されると、辛いなぁ…。
『もしかして、あれって朝日中学の小池竜也じゃない?』
『ホントだ!隣は小山貴史!』
どうやら俺たちは有名らしい。
朝日中学とは、俺と貴史が卒業した中学で、スポーツは全国クラスの学校だ。
「まあ、あんな中学でピッチャーだったんだから俺様は有名だな。」
「あほ言うなよ!だったら野球やろうぜ!」
とりあえず貴史は野球、野球うるさかった。
耳を塞ぎたくなるうるささだ。
最初のコメントを投稿しよう!