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「俺が何したか知らねえけどなぁ!てめぇに言われる筋合いわねえからな!」
俺は胸倉を話、机を蹴って教室を後にした。
なんかむしゃくしゃする。
すげぇいらつく。
野球に未練はないはずだけどなぁ。
「先生すいません。菊地君もごめんね。あいつ、自分勝手だからさ。」
「そんな奴だと思ってたよ。度胸だけはあるピッチャーだな。」
その後、貴史は菊地と話をした。
菊地は何だかわからなくてムカつく奴だけど、貴史はいいやつだと悟った。
俺は、下駄箱で貴史を待っていた。
だけど、話しているのか貴史は来ない。
「もしかして、たっくん?」
たっくんと呼ぶのは幼なじみのあいつしかいない。
「なんだよ。由紀かよ。結局高嶋にしたんだ。」
高木由紀。
幼稚園からの幼なじみ。
小さい頃から野球が好きで、良く二人でキャッチボールをした仲。
「たっくんだって、私立のお誘い断って高嶋来たくらいだから、甲子園連れてってよね!」
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