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どいつもこいつも野球野球うるさい。
俺はただ自由になりたいだけ。
「だから、野球はやらない!貴史に連れてってもらいな。」
「なんでよ!たっくんが野球してる姿好きだよ!」
「褒めても何もでないぞ。とにかく高嶋選んだ理由は家から近い。それだけ。じゃあな。」
何か自分勝手だった。
周りは期待してるのに、俺は自分の事ばっか。
でも野球はやりたくなかった。
「あ、貴史君。」
「おぉ、由紀ちゃん。亜樹ちゃんは?」
鷹野亜樹
貴史が想いを寄せている女性。
亜樹も高嶋に入学していて、由紀とは親友だ。
「今、トイレ。てか、一緒にたっくん野球部に入れよ?」
「俺は野球部に入るから別にいいけど、後は竜也の気持ち次第だろ。」
みんな野球部に入れたいみたいだけど、俺は絶対に入らない。
もうあんな思いしたくないから。
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