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数日後。
菊地って奴と貴史は仲良くなっていた。
由紀と亜樹は4組らしい。
部活も始まったらしいが、俺はやる気などなかった。
「おい、小池。」
「確か、菊地だよな。なんだよ。」
菊地って奴の目は鋭かった。
まるでカエルを睨むヘビのように。
周りの視線が、自然と俺と菊地って奴に向く。
「放課後勝負しろ。3球勝負。」
すると菊地は教室から出て行ってしまった。
俺には何だかわからないが、菊地には何かあると悟った。
「おはよ!何か騒がしいと思ったら竜也か。」
「別に俺は騒がしくねえよ。で、菊地って何者?」
貴史はミットをいじり出した。
感触を確かめている。
どうやら中学最後の大会、県大会決勝で俺に3三振くらった奴で、悔しいから色んな情報得て、高嶋に来たらしい。
そもそも中学では有名な選手で、俺と同じく私立から30校近く誘いをもらったらしい。
ちなみに貴也は5校。
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