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「まあ、勝負してみる価値はあるんじゃないか?竜也の久々のボール受けてみたいし。」 貴史の笑顔は久々に見た。 でも、部活に入って野球やる気分にはなれない。 「まあ、勝負してみようかな。」 「よし、グランドな!?」 とゆう訳で菊地と3球勝負することになった。 放課後。 俺はマウンドの上に、制服姿で立っていた。 キャッチボールを済ませ、何球か、投球練習を済ませた。 ギャラリーも増えていて、バックネットでは、桝野がスピードガンを持っていた。 「ボール球は含まねえからな。正々堂々来い。」 そう言いながら、菊地はバッターボックス内にたった。 さすが、県大会有数のバッターだ。 俺は振りかぶった。 左足を上げ、体重移動しながら、離す瞬間に、指先に力を込める。
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