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ずっと一緒
『彼女の名前は菅沼紗枝。彼女が結婚するまえからの付き合いだ
俺は仕事も起動にのってきて、彼女にプロポーズした。ところがあっさり断られ、ネガティブな年上の男と結婚したんだ
それ以来、なにかあるとうちに転がりこんで、俺と暮らすようになった。楽しかったさ。旦那より、俺のほうが楽だと言われて
ところが旦那も気付いて話し合いになった
でた結論は、いつ落ちぶれるかもしれない俺といるより、ちゃんと役職についている旦那をとったってわけ
あのバーで会った時はやけ酒飲んでたんだ…
なのに俺はまだ紗枝が帰ってくるかもと、猫のおもちゃ買い続けてた哀れな男さ
藍原ちゃんの小説にもならないストーリーだな』
『今日は朝まで語り合いましょ。なんでも聞きますから』
『ああ…なんでも話すよ。何が聞きたい?』
『あの…なんで私いじめたんですか?』
『まあ…がり勉が気にくわなかったのと…藍原ちゃん泣かなかっただろ?泣き顔見たかったからかな』
『そんな理由!』
『太郎は好きだったんだよ。だからさ…うまく言いくるめて振り向いてもらえってね』と市松さんは笑った
『おかげさまで、私の友達は本だけでした。本の中で恋したり冒険したり…でもまさか20歳で作家デビューするとは思わなかったけど…恋愛音痴は先生のせいですよ』
と私は睨んだ
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