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お正月は家でグータラしていた
お兄ちゃんには沢村太郎の事を話し、責められた
『あいつは将来有望株だぞ?断る理由なんてないじゃないか』
『私には勿体ない。普通の女選ぶべきよ。頭に噛み付いた事一生言われそうだしね』と私は笑った
『好きな男…いるのか?』
『うん。結婚は考えてないけど…パートナーとしては最高ね』
『今回は…いけそうなのか?上手く』
『まあ二人次第ね。努力無くして愛は育まれませんから』
お正月の3日に、私は市松さん、基!沢村京四郎さんの実家に及ばれした
『はじめまして、いやお久しぶりです。藍原梢です。あけましておめでとうございます』
『藍原さん?あら?初めてだと思うけど…』
『私…30年前…太郎さんの頭に噛み付いた…』
途端に家は爆笑の渦であった
『あの時の元気なお嬢さんか!』とお父さんが笑いながら私を見た
『兄貴の策略でだよ。反省しろよ』
『わかってるよ。彼女も俺と同じ小説家なんだ。今お互いパートナーとして付き合ってる。勿論、将来のことも考えて』
『まあ…俺がくっつけたようなもんだ』と沢村太郎がぶつぶつ言っている
でも実際はそうなのだ。恋のキューピッドなのだ
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