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お互い仕事が始まり、会えない日も続いた
でもどこか安心感があって、いつも彼が私の隣にいるような気がした
私の連載が終わり、書籍化になった時、売上が自分では最高の20万部に達した
これは快挙だと、急遽サイン会なるものが行われることになった
私は渋々OKして、サイン会の会場でドキドキしながらファンの人を待った
地味な女だと思われるだろうな…と不安になってた私を応援してくれたのはファンの人だった
一人一人に挨拶をして、時間も忘れてサイン、握手をした
なんとなく夢のような一日だった
『先生!これが先生の実力なんですよ』とリカちゃんが私の手をとった
『そう思っていいのかな…これからもこんな実力だせるのかな』
『勿論です!』
小柄なリカちゃんが私に抱き着いて泣いた
ファン以外にも、私の事喜んでくれる人いるんだ…私って幸せ者だ
この年、京四郎さんはミステリー大賞を取り話題になった
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