悲しみ

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悟「お母ん、」 母「あんた遅いで。」 悟「しゃぁないやろ…いきなり東京から大阪に戻って来いって言われても無理や。…おばちゃん様態はどうなん?」 母「ダメやわ…ショックで放心状態になって…先生もしばらく安静にさせた方がいいって…」 悟「そう言えば…憂、おばちゃんと淳の3人暮らしやったな…なんでこんな事になったんや…」 俺は病院の椅子に座ると肩を落とした。 母「なぁ…憂ちゃんの葬式が終わった後…あんた、大阪に戻ってこられへんか?」 悟「無理言うなや…こっちも仕事あるし自分のスタジオだって東京に置いてもうたし面倒見られへんねんから。」 俺は喫煙スペースまで行きタバコを吸った。 母「淳一人になってまうし私らだって面倒みたいけど…そんなに余裕ないから…」 悟「無理なもんは無理や。俺が毎月仕送り送るからそれで何とかして。」
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