第三章 怒りと哀しみと…

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ピ~ンポ~ン 朝食後、部屋に戻って二人で話していると、玄関のチャイムが聞こえた。 時計を見ると、10時ちょうどだ。 真希が玄関に向かうより前に、ドアの開く音が聞こえた。 トントン 少しして、部屋のドアがノックされる。 「お友達がきたわよ~」 言いながら開かれたドアの向こうに、満面の笑みを浮かべる母と、戸惑っている様子の黒月がいた。 「それじゃ、ゆっくりしていってね」 そう言って、ドアをバタンと閉め、階下へ降りて行った。 「まるで嵐ね…」
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