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「…少し待ってましょう。多分、また上がってくるから」
真希の言葉通り、数分後に再びドアが開かれた。
「さあ、どうぞ。お代わりは遠慮なく、声をかけてね」
お盆に紅茶とお菓子を乗せて、母親が黒月に言う。
「あ、ありがとうございます。あの、別にお構い無く…」
「いいから、いいから。男の子が遠慮しないの」
「はぁ…、すいません」
黒月も、どう対応していいか、持て余しているようだった。
「それじゃまた」
それだけ言い残して、また階下へと降りて行った。
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