第三章 怒りと哀しみと…

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「そういや、アンタって歳いくつなの?」 ひとしきり笑ってから、美樹が黒月に尋ねる。 「そういえば、聞いてないです」 「あ~…。だっけか?」 「いくつ?」 「今年17になった」 「「えー!!」」 黒月の答えに、二人が驚きの悲鳴をあげた。 「そんなに驚くことないだろ。逆に何歳だと思ってたんだよ」 心外だと言わんばかりに、黒月が言った。 「アタシ、てっきり大学生くらいかと思ってた」 「私も、兄さんと同じくらいかと…」 二人がそれぞれ答える。
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